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偽島手記

偽島 シャイ(1044)の手記

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2024 
April 25
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2007 
May 14
ユーリさんとレイさんと共に過ごした25日間の旅が終わった。
その後はどうしようか少し迷ったけど、"人"の町をぶらぶらしてから故郷へ戻ることにした。

昼頃、村へと到着した。
戻るとみんなが「意外と早いお帰りねぇ」とか色々率直にストレートに言って来た。
確かに早いお帰りだけどもう少し何かこう遠まわしに……
造り手(職人)というのはズバズバ言わなきゃ行けないところがあるから…しょうがないけど。

村長と村の人への挨拶が終わったらすぐに家に向かおうと思ったら皆がワラワラと近づいて来た。
ホラー的な恐怖が込み上げてくるぐらいゾッとしたけどどうやら人間が作った物に興味があったみたいで
家に戻る前に身包みはがされて全て取られてしまった。
…といっても旅の最中は荷物がかさばるのは致命的なのであまり期待するほどのものは入ってない…
と安堵したのもつかの間、そういえば自分の作品も入っているのだと気づいたときにはあとの祭り。
私の作品だと直感的に気づいた人たちが口々に何かを言い合ってる。
ここが良いだとかもあればここが悪いだとかもあり、嬉しい反面ちょっと複雑でもある。
この褒め言葉で浮かれた後に文句をぶちぶちと言われると結構な確立で
自分で言うのもなんだけど、この繊細なガラスのハートは破壊される。向上心は上がるけど。
褒め言葉の倍の文句を言われた後に興味が薄れたのかまた人間の作った作品に注目がいった。

虚しい反面なんかやりきれない気持ちみたいなのがあったけど、
荷物も返してもらえそうにないので家に戻ることにした。
母はいつも家の側にある畑で土まみれになりながら作物を育てている。
今日もいつものように畑にいたので声をかけてみたら
マイペースな母らしく「あらぁ、お帰りなさい。」と笑顔で迎えてくれた。
母の笑顔を見るとなんだかホッとする。少しの間離れていたせいもあってか今日は余計に。
「ただいま」と挨拶した後、母の畑仕事を手伝いながら少し雑談をして私は父の居る工房に向かった。


父は厳格というか気難しいというか、正直怖くて苦手。
父は武器の造り手として頑張って来て、私にその技術を受け継がせたかったようだけど、私には向かなかった。
武器を叩くだけの体力もなく、昔は武器なんて誰かを傷つけるだけの道具だと思って敬遠してた。
だから私は装飾の造り手になるために村にいる装飾の造り手に基礎技術を教わった。
今では傷つけるだけじゃなくて誰かを守るためにあるんだってことは理解出来てるけど。

装飾品を作りたいと思ったきっかけはいつも土まみれになってる母を見てから、作りたいと思った。
うちの村では職人を生業とした人が多いから、着飾ることはあまりない。
それでも年に一回、お祭りを開いてみんなで着飾るのだけど、いつも母は「私はいいから」と着飾らなかった。
でもやっぱりそんな母に少しでも着飾って欲しいと思って装飾を作り始めた。
今見ればかなり恥ずかしい作品だけど…。
だから父は武器ではなく装飾の造り手を目指す私を遠ざけた。
そんなことがあって私の苦手意識も濃くなってお互い話す機会もなくなっていった。


父の工房は相変わらず凄い熱気に包まれていて、集中しながら鉄を打つ父の姿は大きかった。
苦手意識はあるもののやっぱり父は造り手として尊敬するところが沢山ある。
だからどうにかして会話を通わせたかったけど今一歩踏み出せずに、父の背中を見て家へ戻ってしまった。
その後、母の手伝いをしながら父の帰りを待った。

夜になると村を出る前の通り、父は帰って来た。
共に食卓を囲んでみたもののやっぱり会話は続かない。
旅をしたことを話そうとしても不機嫌そうな顔になってやっぱり続けてはいられない。
結局何の進展もないまま食事を終えた父は部屋に篭ってしまった。
母も色々とフォローしてくれたけどやっぱりダメだった。
何か妙案はないものかと私も自室に戻って色々考えたけど今の私には何も思いつかない。
父の技術を何一つ受け継げなかったし、望むこともしてあげられなかった。
そんな父に何をすればいいのか全く検討もつかない。
悶々と色んなことを考えながらベッドに横になっているうち、いつの間に寝てしまったのが夜が明けていた。
いつまでも寝ているわけにも行かず、
カーテンの隙間からこぼれる朝日に起きろと命じられて、重たい体を起こした。
少しして頭も覚醒してきてふと目に入ったのは机に置かれた一通の手紙。


今回の結果あれこれ
うわー!うわー!!いきなり物拾うってこたぁないんですね、超勘違いしておかしなPTメッセを…orz
合流と移動は無事に出来て良かったです。
訓練の表示は見事に汚いものとなりましたが…縦に並べちゃいました。
あと叫ぶのばっちり忘れました。

・揚げパンくず
油で揚げて砂糖をまぶしたもの。それなりに味はよくなってるはず。
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